北海道のサイクリストにとってとても重要なインフラとはなにか、それはセイコーマートである。内地(道民は津軽海峡以南の日本のことをそう呼称する)に住まう民たちはなにを言っているかわからないかもしれないが、そうなのである。
そのセイコーマートがサイクルツーリズム支援でいくつかの店舗にサイクルラックを置いたとの報が舞い込んできたのでちょっと書いておく。
北海道のインフラ「セイコーマート」
セイコーマートってなあに?
さて、北海道外にお住いの皆さんのために、まずは「果たしてセイコーマートとはなにか?」について書かねばなるまい。
セイコーマートは北海道札幌市に本社を置くコンビニチェーンで、一号店は1971年なので、日本のコンビニエンスストアの中でも老舗中の老舗である。北海道を中心に1,170店(2021年5月末時点)を展開していて、北海道の179市町村中175市町村に店舗があるので、道内どこに行ってもお店を見つけることができると言っても過言ではない。
道内のシェアは圧倒的で、最近だとこのニュースで北海道だけがオレンジに染まっていることで話題になった。
100円惣菜や店内調理の「ホットシェフ」なども他のコンビニの追随を許さない充実っぷりだし、ワインの買い付けも独自でやっていて安いわりにうまいし、PB商品にもかなり尖ったものがあっておもしろいので、北海道にお越しの際はぜひ店舗を覗いてみてほしい。
サイクリストにとってのセイコーマート
というようにだいたいの市町村にお店があり、しかもコンビニなので街道沿いに店舗があるので、われわれが自転車に乗って走っているとちょうど休憩したい時にオレンジの看板が見えてくる、北海道のサイクリストにとってセイコーマートはそんな存在だ。ホントに感謝しかない。
サイクリング中の休憩だっていうのにホットシェフのカツ丼とか食べちゃうんだよなあ…。あとさんま蒲焼重とか…。うまいんだよ…w
そのセイコーマートがサイクルラックを設置だと!
やったぜセイコーマート!
さて、先日こんなニュースが舞い込んできた。
おおお、セイコーマートさんがついにサイクルラックを店舗に!
って記事をよく読んでみると、試験的に7店舗のみ。そして私のよく走る札幌近郊の店舗は含まれておらず、道北や道東の店舗のみとのこと。むむむ、実際に利用してみたかったのだけどコレは残念。あっち方面いく機会作れるかなあ。
おねがいセイコーマート!
今回ニュースになった件はきっと序章だ。これから続々とセイコーマートさんがサイクリストに向けていろんなメッセージを発してくれるに違いない。と、信じた上でいくつかセイコーマートさんにお願いしてみようと思う。
自転車用品の取り扱いを!
自転車で走っているといろんなトラブルがつきものだ。パンク、メカトラブルなどなど。もちろん予備のチューブやパンク補修キット、簡単な工具などは準備して走るのが当然ではあるが、うっかり忘れてしまったりその日に限ってトラブルが頻発してしまうなんてこともあるので、自転車用チューブやパンク補修キット、CO2ボンベなどをすこしでもいいので置いていただけるとたいへんうれしい。
空気入れもあるといいな…
ゲージ付きのフロアポンプなんかもレジ内に置いておいて、貸し出してくれると嬉しいんじゃないかと思う。携帯用のポンプやCO2ボンベを持って走っているサイクリストも多いけれど、小型のポンプで空気を入れるのはけっこう大変だし、CO2ボンベは高いのでできれば節約したいから。
PB商品の補給食を!
セイコーマートさんのPB商品はすごく独特で着眼点がすばらしい。せっかくなのでそれをサイクリストやランナーの補給食にも幅を広げていただけたらと思う。簡単に開けられて手軽にカロリーやミネラルなどを補給できるものがあれば、セイコーマートは休憩地点としてだけではなく、サイクリング全般のサポートを担う存在になる。いや大げさではなくマジで。
これは自転車乗りだけではなくランナーや登山などなど、市場もそこそこ広がっているので、ぜひお願いします。道外のレースとかに持っていって自慢したいし!
最後にセイコーマートでおすすめのヤツを
唐突だが、個人的にぜひ試してほしいセイコーマートのPB商品はこの山わさびラーメン。
おそらく日本のカップラーメン史上初の「目に染みるスープ」である。北海道原産のホースラディッシュと似た「山わさび」という辛味の強い植物があるのだが、コレをふんだんに使ったものだ。一口目を口に入れるまでにさまざまなイベント(咳き込む、むせる、目が痛くなる、鼻水が出るなどなど)が発生する可能性があるのだが、口に入ってしまえばめちゃくちゃ美味しいカップラーメンなので、ぜひ試してみてほしい。