スイム・バイク・ランの3種目を一度にこなすトライアスロンで必要なものはたくさんある。それぞれの種目ごとに使うアイテムも違うし、レースの距離によっても違うが補給食なども必要になるからだ。どんなものをどれくらい準備しなければいけないかについては別の記事で書いたのでそれを参照してほしい。
検討編
これまで使っていたのはZ3R0Dのトランジションバッグ
トライアスロンの荷物を入れるために設計されたトランジションバッグというカテゴリのバッグがいろんなメーカーから出ていて、私も以前はZ3R0D(ゼロディー、と読む)のトランジションバッグを使っていた。
なかなかカッコいいよね。最近は使っている人も増えてきたし。
サイトに掲載されているのよりひとつ古いモデルを使っていたが、トライアスロンに使う道具がまるっと収納できてとてもよかった。が、何年か使っているうちにだいぶあちこちほつれてきたり、ジッパーのタブが取れちゃったりしたので買い換えることにした。
トランジションバッグである必要があるか?
で、次のバッグをどうするかを検討する際にまず考えたのが、果たして各メーカーから「トライアスロン用のトランジションバッグ」として売られているものにする必要があるのかどうか、だった。
もちろんトライアスロン用に作られたバッグであれば、競技に必要なものを収納するのに必要な機能をおさえてあるだろうしいいだろうが、他の選択肢もあるのではないか。というわけで、選択肢をトランジションバッグに限定することなく検討することにした。
そして選択肢
トランジションバッグ
とはいえ当然選択肢にトランジションバッグは含まれる。
これまで2XUとZ3R0Dのものを使ってきたが、次に買うならHUUBあたりかなあと思っていた。
キャスター付きスポーツバッグ
キャスター付きの大型スポーツバッグも容量大きいし、持ち運ぶ際にも楽に運べそうだなあと思って検討に加えていた。ノースフェイスのとかかっこいいんだよなあ。
登山用バックパック
軽くていろんな道具をたくさん運べるとなればとうぜん選択肢に含まれるのが登山用バックパック。中でも店頭でみていいなあと思ったのがこれ。
さあ、考えよう
3つの選択肢ともに、大容量であることはクリア。
持ち運び時にラクなのはキャスター付きで動かせるスポーツバッグ。背負った時にラクなのは確実に登山で実績のあるモンベル。と、ここまで考えてHUUBなどの「いわゆる」トランジションバッグは選択肢から消えてしまったw だって大容量で荷物がぜんぶ入ってくれれば、あとは「運びやすさ」がいちばん重要なファクターだもんね。
転がすか、背負うか、それが問題だ
最終的に悩んだのはここ。転がして楽に運べるのがいいのか、背負った時にラクに動けるのがいいのか。転がすほうが体への負担が少ないのは当たり前だが、そんなに長い距離を歩いて運んだりするだろうか。遠征時だって空港までは車。空港の中も手荷物として預けてしまうのでそこまで。遠征先についてもホテルまでの移動だけなので、それほど長い距離を転がすことはないのではないかと思料。
背負う場合、バッグの作りによっては体への荷重が一箇所に集中したりバランスが悪かったりするとそうとう歩きにくいし疲れるのは目に見えている。であれば登山向けで体への荷重を分散して楽に歩けるように考慮してある登山用リュックがトランジションバッグとしては最強なのではないかという結論に至った。
というわけで、モンベルオンラインショップでポチッと購入。
ほどなくして届いたので、実際に使うのを楽しみにしていた。
実際に使ってみた
今年は軒並み大会が中止になっていたので、なかなか使う機会が巡ってこなかったのだが、先日開催されたアイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン2020に参加したのでここではじめての出番がやってきた。
以前書いた忘れ物チェックリストにしたがってパッキングしていく。
さあ、入れるよ
すでに自転車は発送済みだったので、一緒に梱包したものは含まれないが、ざっと並べてみたらこんな感じだ。
- トライアスロンウェア(上・下)
- Garmin Foreathlete 945
- 心拍計
- ゼッケンベルト
- ウェットスーツ
- スイムゴーグル
- ビーチサンダル
- ソックス
- グローブ
- サングラス
- ボトル2本
- ヘルメット
- バイクシューズ
- ランシューズ
- キャップ
- 着替えポンチョ
- タオル
- 洗面道具
- ドライバッグ(濡れたウェットスーツを収納するため)
- スイムウェア類
- 着替え類
- ゴミ袋
こんなところか。念の為に書いておくが、ねこは含まれない。
これらをこの、
モンベルのバックパックに詰め込んでいく。
荷室はほぼひとつ。上から放り込んでいくメインの黄色の荷室だけなのだが、バッグ下部もジッパーが開くようになっていて、防水の荷室の外にも物が入れられるようになっている。ドライバッグに入れるとはいえ、万が一他の荷物が濡れないようにするために、ウェットスーツはこちらに収納することにした。他にも背面にもポケットがあるのでそこには補給食やからだふきシートなどを。
パッキング完了!
あとはポイポイと放り込んでいけばいいだけなのでラク。全部収納したらこんなかんじに。
ロールトップなので、くるくると巻いて可能な限りコンパクトにしていける。逆に荷物が増えたらそのぶん伸ばしていけるので、参加賞とかがもしかさ張るものだったりしても大丈夫。現地でいろいろ買ったりすることもあるかもしれないしね。
背負ってみたらさすがは登山用バックパック。肩だけではなく腰などにも荷重を分散してくれるので、前のZ3R0Dのバッグよりもかなりラクに背負えた。これはいい。いいぞ!
モンベルさんは企業としての姿勢もとても共感するところがあるので、そういう意味でも推していきたい。
反省点
分類ごとにまとめてから入れよう
荷室がひとつだけなので、バラバラのままポイポイと放り込んでいたらあとからものを探すのがとても大変だった。なので大分類ごとにまとめて取り出せるようにしておいたほうがよかった。コンビニ袋でもいいかな。
機内持ち込み荷物をどうするか
このバックパックは飛行機に搭乗する前に預けてしまうので、機内に持ち込むものは別のバッグを用意する必要がある。仕事で使うPCやカメラなどもあったので仕事でいつも使っているトートバッグを使ったのだが、大型のバックパックとトートバッグはとても相性が悪い気がする。
手荷物受取所で自分のものか分かりづらい
手荷物受取所で荷物が出てくるとき、真っ黒で似たようなバックパックもたくさん流れてくるので、ちょっと分かりづらかった。自分の荷物だってわかるようになにかしら目印つけなきゃいけないなー。
トランジションバッグとしてはかなり優秀じゃないか
まだ一回しか使ってないが、これまで使ってきた歴代のトランジションバッグの中でも群を抜いて使いやすい。やっぱりバッグたるもの持ち運ぶときにいかにラクかが重要だなあ。荷室にどう荷物をつめていくかはあとからいくらでも工夫ができるので。
来年のシーズンまでまたトランジションバッグとしての出番はしばらくないけれど、来年はもっとたくさん出番がありますように…。