先日「どうなの…?」と思いつつもまあネタ作りに参加してみようか、と記事にした VirtualRunners.Com のバーチャルマラソン大会。
実際に走って記録をアップロードしてどうなったか、についてちょっとまとめてみたい。
国内でも海外でも人が集まらなくてもいいバーチャルスポーツイベントはいろいろ試行錯誤しているので、そういうのに興味のある人の参考にちょっとでもなれば嬉しい。
大会当日までの流れ
参加者用Facebookグループに登録
参加登録してすばらくすると、このイベント参加者のみ登録できるFacebookグループの案内がきた。
登録してみるとすぐに承認されて、他にこのイベントに参加している人たちがいろいろ投稿しているのを読むことができた。世界各国いろんな所の人がけっこうアツめの投稿が並んでいたのでびっくり。
参加者用ポータルサイトに情報を登録
そして当日が近づいてくると、主催者から「参加者用のポータルサイトにログインできるよ!」ってメールが来た。
ふむふむ、と指定されたパスワードを使ってログインしてみると、
こんな画面に。
言語は英語を選択しているのになぜかジェンダーの欄だけドイツ語なのなんでwww
このページから自分のゼッケンの画像がダウンロードできて、当日はプリントアウトしたゼッケンを付けて走っている人もいたらしく、そういう画像をFacebookグループに上げている人がちらほらいた。私はやらなかったけど…。
大会当日
とりあえず走る
大会当日を迎えたらいつもどおり走るだけ。ただ記録はアップロードしなければいけないので、私はいつものGarminでトラッキングしながら21.0975kmをのんびり走ってきた。世界各地からの参加者がいるので、それぞれのタイムゾーンで8月2日に規定の距離を走ればいいということだった。
走ったデータをアップロード
走り終わったら、記録したアプリやGPSウォッチの日付と距離とタイムが確認できる画像を参加者用ポータルサイトからアップロードするだけ。「2時間以内に確認するよ」って書いてあったけど、わりとすぐに完走証が完成してダウンロードできるようになっていた。
ふむふむ。
まあなんとなくうれしいようなそうでもないような…w
そしてイベント当日から2週間とちょっと
「参加賞としてリアルなメダルが届くよ!」ってのがウリになっていたのだけど、それに加えて参加申込時にオプションでオーダーできるTシャツも追加しておいた。ほんとに来るのかなあなんて思ってたのであまり期待していなかったのだが、Facebookグループにもメダルが届いたよ! とか、まだ届かないよ! っていう投稿がちらほらあったので、おーホントに来るんだね、って思ってた。ら、
なんか届いた…!
日本郵便さんが「これ…住所こちらであってます?」と配達してくれたのがこの包み。
この裏に宛名ラベルが貼ってあったのだけど、住所が数字以外文字化けしていてこんなの絶対配達できないでしょ、って感じだった。だって郵便番号と番地の数字とアルファベットの名前だけしかわからないんだよ…。日本郵便さん、よくぞ配達してくださいました…。
さあ中身は?
さっそく中を開けてみると、
メダルとTシャツがちゃんと入っていたよ!
メダルはこんな感じ。
重厚そうだけれどすごく軽いwww
Tシャツもポリエステルかな? だけどスポーツウェアとしての機能性はあまり期待できなさそうな気がする。普段着に使いたい感じでもないからパジャマかな…。
とりあえず記念にはなるかなー。走るきっかけにもなったしね。
同封の手紙には「他のイベントにも参加するならこのコードで割引だよ!」って書いてあったけど、参加するかどうかはちょっと微妙だな…。
やっぱりなんかモヤモヤする
サイトを発見したときからいろいろモヤモヤするところはあった。
ほんとにメダルやTシャツは手元に届くんだろうか、ってのもそうだけど、一番もやもやしていたのはもうちょっと別なところ。
こうやってバーチャルマラソン大会を企画して世界中でマラソン大会が開催されなくて悶々としているランナーたちに大会に参加した気分になれる機会を提供するというのはいいかもしれない。そして実際に参加して楽しんでいる人たちもたくさんいて、それは喜ばしいことではあるかもしれない。
でも、それだけで、これ東京マラソン財団も東京都も東京オリンピック委員会もまったく関係ないみたい。収益からそういった団体に寄付があるとかそういう事も書いてないのでないのだろう。
つまり、
- ドイツのある会社があちこちの土地の名前の架空の大会を作って
- 世界各地から参加者を募って
- 参加した人たちが楽しんでメダルとTシャツをもらう
ってだけなんだよね。冠についてる土地や活動などはまったく関係なく単にネタとして消費されているだけのように見える。
なんかそこに冠に付けた土地や活動などに寄付するとか、関連する事業者のビジネスの機会につながるとか、参加することで何らかの貢献ができるようなものであればこんなモヤモヤもなく気持ちよく参加できたのになあと思ってしまう。ちょっとひねくれているかもしれないけれど、runnet がやっている網走マラソンや札幌マラソンのようなやり方がやっぱり好きだなあ。
まだまだこういった分野も試行錯誤の段階だと思うので、今後いろんな物が出てくるんだろうなと思うので、引き続きウォッチしていこうと思う。