2020年に日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大してから、一時期はスポーツジムでの感染が報道されたりしたこともあって、私が契約しているジムもしばらく休館したりしていた。ほどなくしていろんな感染対策を講じながら営業が再開されたが、プールやお風呂以外ではマスクの着用を義務付けられている。
って、えー!、走るときも?スタジオプログラムでも?ウェイトトレーニングしてるときも?
と思ったが、ルールで決まってるもんはルールだからしょうがないので、いろいろ検索してみて、これはよさそうだな!と思ったスポーツ用マスクをいくつか購入して試してみたので、使用感などについてちょっとまとめてみようと思う。
ジム通いでマスク着用でもより快適に汗を書きたい人の参考になればうれしい限り。
スポーツジムで使うマスクに求められる要件ってなんだろう?
通気性
トレッドミルで走ったりエアロバイクを漕いだりマシンやフリーウェイトで筋トレしたりスタジオプログラムで体を動かしたり、運動して汗をかけば当然体温は上がり汗をかく。そのときに通気性が悪ければ蒸れて気持ち悪いので通気性はよいに越したことはない。
速乾性
通気性に加えて、染み込んだ汗は少しでも早く乾いてくれたほうがいい。スポーツウェアと同様、汗でビチョビチョのものを長い時間身につけるのはあまり気持ちよくないもんね。
重量
スポーツ時に身につけるものは軽ければ軽いほどいいのだ!
呼吸のしやすさ
これはすでに上げた通気性と同じようだが、呼吸が荒くなったときに息を吸いづらいマスクをつけるのは苦しいだけなので、別の項目として挙げておいた。
装着感
着けたときにきつかったり、顔の形にもよるが一部だけアタリ感が強かったり、特に耳にかけるタイプの場合は耳が痛くなったりしないかはとても重要だ。
今回購入して試してみたマスクたち
スポーツ用マスクは様々なメーカーから販売されていて、検索するとこれでもかってくらいにいろいろ出てくるのだが、その中でも実際に使ったらどうだろうなあ、といろいろ想像してみた結果、これは!というものをいくつか買ってみた。
NAROO F5s
まず買ってみたのが NAROO というメーカーの F5s というもの。
耳に引っ掛ける一般的なタイプのマスクではなく、短い筒状になっているタイプ。
パッケージとってもはコンパクト。
耳のところに穴が空いていて、そこを耳に引っ掛けて使用するようになっている。しっかり固定されるのでずり落ちてきたり、回ってしまうようなことはない。
そして、鼻の部分にはプラスチックのフレームが入っていて、顔のカーブにぴったりフィットする。眼鏡の人も曇るようなことはないんじゃないかな。
プラスチックのフレームが入っているところが写真では分かりづらいのでちょっと示す。ここです、ここ。
装着するとマスクの生地が顔にぴったりとフィットするけど、呼吸はとてもしやすい。が、生地はちゃんとしているので、それほど飛沫が飛んでいるとは思えない。パッケージにはPM2.5なんて文字もあるけれど、それはどうだろうwww
それでも呼吸が苦しい場合は180度回転すると、メッシュの粗い面が使えるのだけど、こっちはほんとにスカスカでちょっと感染対策としては心もとない気がする。フレームもないので鼻部分の着圧が強くなってあまり装着感もよろしくないし。
これが裏面。穴あいちゃってるしね。スカスカ。
装着して走ってみると、ちょっと締め付けが気になるのは顔がデカいせいだけど、息はそれなりにしやすい。耳に引っ掛けるタイプではないので耳が痛くなることもないし、ズレることもないので気が散らなくていい。走って意気が揚がってきても呼吸はしやすいし、生地がピッタリくっついていて速乾性もあるので蒸れる感じもあまりなくてけっこう快適。汗をかいて濡れてもそれほど不快感はなかった。
NAROO F5s の評価
項目 | 評価 |
通気性 | ☆☆☆☆☆ |
速乾性 | ☆☆☆☆ |
重量 | ☆☆☆☆☆ |
呼吸 | ☆☆☆☆ |
装着感 | ☆☆☆☆☆ |
NAROOは他にもいろんなスポーツ用マスクを作っているので、他のも試してみたい。
フレーム付きのものなんかはさらに呼吸しやすそうだ。
Under Armour スポーツマスク
2つ目はスポーツ用品メーカーとしても有名なアンダーアーマーのスポーツマスク。
グレーを自分で購入したあとに、某トライアスロン仲間の方からブラックをいただいてしまったので色違いで2つ持っている。
パッケージはこれもコンパクト。これくらいの簡単な包装のほうが捨てやすくていいよね。
プレゼントとかする際にもかさばらないし。
サイズはいろいろあるのだが、公式サイトにサイジングガイドがあるので、それを参考に実際に鼻筋から耳の中心までの長さを図って判断する。想像通り、私はLサイズだった。
おもて面はこんなかんじ。わりと厚みのある素材を立体的に裁断してあって、周囲には吸水性や速乾性に優れていそうな薄手の素材が使われている。
うら側はこんな。
肌に触れる部分は吸水性よさそうなサラッとした素材になっている。まあ切ればいいんだろうけど、タグはこれ邪魔だなあ。耳にかける部分はちょっと細くて、長く装着しているとちょっと痛くなる。生地の厚みがあるのと立体裁断のおかげで、口の周りにマスクが触れることはなく、普通に生活する分には呼吸はしやすい。
マスクの素材自体はふわふわとした厚手のものなので、着けてるととても暖かい。通気性は正直あまりなさそうで、走って息が上がってきたら呼気がマスク上部からどんどん出てくるので、眼鏡の人は曇るんじゃないかな。そしてやっぱりとっても暑い。そして、マスクの中のムレ感は今回試した中でもダントツ。
スポーツマスクと銘打ってはいるけれど、これはちょっとスポーツには向いてないんじゃないかな…。蒸れるし暑いし…。
項目 | 評価 |
通気性 | ☆☆☆ |
速乾性 | ☆☆☆ |
重量 | ☆☆☆ |
呼吸 | ☆☆☆ |
装着感 | ☆☆☆☆ |
SIDO hohtai mask
そして、ネット広告か何かで見つけて購入したのがこのSIDIの包帯マスク。
これもパッケージは簡単でいい。
なるほど生地の手触りや質感は包帯そのもの。とても軽くて柔らかい。
マスクの内側には不織布などのフィルタを挿入するポケットも付いていて、普段遣いのときなどはここに普通の不織布マスクなどを挿入すれば、このマスクの見た目で不織布マスクの能力を持たせられる。生地がけっこう荒くて、マスクとしての性能はあまり高くない印象はするけどどうなんだろう。
これも立体裁断になっていて、装着したらエッジの部分は顔にフィットするものの、口周りはそれなりに空間ができて呼吸はしやすい。通気性も抜群だ。そして汗をかいてもさすがは包帯である、吸水性はとてもよい。
しかし息が荒くなってくると、生地が柔らかいため息を吸うときにそれまでゆとりのあった口周りにマスクがペタっと張り付いてしまう。吐くときはまた膨らんで離れるのだが、吸うたびにまた張り付くのでちょっと呼吸はしづらい。あまり呼吸の上がらないヨガなどにはいいかもしれないが、トレッドミルで走ったりするにはちょっと不向きかもしれない。
項目 | 評価 |
通気性 | ☆☆☆☆☆ |
速乾性 | ☆☆☆☆ |
重量 | ☆☆☆☆☆ |
呼吸 | ☆☆☆ |
装着感 | ☆☆☆☆ |
SIDO hohtai mask in mask
包帯マスクはもう一つ別な形のものを購入してみた。
これも生地は包帯なのだが、耳に紐を引っ掛ける一般的なマスクではなく、一番最初に紹介した NAROO のもののように筒状のものになっている。
横から見るとこんなかんじ。
ぱっと見だと長い方を前にするのかな、と思ってしまうが、
正面から見るとこんなかんじ。実は短いほうが前なのだ。
そしてこちらもポケットが付いていて、不織布などの別なフィルターを入れることができるようになっている。もちろん前後逆にして使うことも可能。通気性はやはりいいので、装着感はとてもいい。耳への負担もないし、生地が柔らかいので締めつけ感もまったくない。
ただ、やはり呼吸が荒くなってくると生地がくっついたり離れたりの繰り返しで、ちょっと呼吸しづらい。装着感以外は普通のマスクタイプの包帯マスクとほぼ同じ感想だ。
項目 | 評価 |
通気性 | ☆☆☆☆☆ |
速乾性 | ☆☆☆☆ |
重量 | ☆☆☆☆☆ |
呼吸 | ☆☆☆ |
装着感 | ☆☆☆☆☆ |
そして私のオススメはこれ!
私が購入して試した範囲でいろいろ比較してみたが、今回紹介した中で現時点で一番運動しやすいのはNAROO の F5s かな。
ムレ感の少なさと、呼吸時に生地がパタパタと動かないので気にならないのがいい。
今後もスポーツ用マスクは新しいものがたくさん出てくると思うので、しばらくしたらまたいろいろ買って試してみたい。