トライアスロンを題材にしたスペイン映画「100メートル」については以前に記事にした。
triathlogue.jp
他にもトライアスロンを題材にした映画はいくつか見つけたのでそのうちに記事にしたいと思っているが、思いのほか探すのが大変なのが「トライアスロンを題材にしたマンガ」だ。三種目あるし、レースも短いものから長いものまであるのでいろんな物語にできそうなんだけどなあ。
いまのところ見つけたのはひとつしかない。この記事ではそのマンガについて書いていく。
10月の満月に一番近い土曜日
私が見つけた唯一のトライアスロンマンガは、石渡治の「10月の満月に一番近い土曜日」という作品だ。
10月の満月に一番近い土曜日というタイトルは、ハワイ島コナで開催されるIRONMAN Championshipsの開催日を以前はこのようなルールで決めていたことに由来するとのこと。このタイトルはマンガの中でもちょいちょい出てくる。
雑誌に掲載されたのは92年から、単行本の初版は1994年に発行されているので、もう26年前。今よりもさらにトライアスロンというスポーツが日本ではマイナーだった頃に短編集とはいえトライアスロンをテーマにしたマンガを描いたなんてすごいなあ。
単行本に収められているのは8編のトライアスロンにまつわる物語。年齢も性別もバックグラウンドも異なるさまざまなトライアスリートを主人公にしていて、それぞれがなかなかじんわり来るストーリーとなっている。中には現在TOTO陸上部の監督に就任されている元プロトライアスリートの山本光宏さんの実話を元にした話もある。個人的にはおばあちゃんを主人公にした「GOAL OF MINE」という話がツボ。
石渡治といえば、私の世代ではB.B.というマンガがリアルタイムで読んでいたのでそのイメージが強いんだけど、
この短編集も同じように熱い人が出てくるので読んでいてじわじわとトレーニングへのモチベーションが上がるような気がする(トレーニングしたとは言ってない)。
トライアスロンマンガ、もっと増えないかなあ
冒頭にも書いたけど、トライアスロンって種目も3つあるし距離もさまざまでいろんなストーリーが紡げる題材なんじゃないかあ。にもかかわらずマンガにならないってなんか理由があるんだろうか。知名度が低いから、というのもあるかもしれないけど、マイナーなスポーツだってたくさん漫画になっている。カバディのマンガすらある。
なので、漫画家の皆さん、編集者の皆さん、トライアスロンを題材にしたマンがぜひ書いてくださいお願いします。