Triathlogue - トライアスローグ

札幌在住のホビートライアスリートによる日々のトレーニングの記録とトライアスロンについてのあれこれを書くブログ

 Zwiftとスーパーリーグトライアスロンがeスポーツ「SLT Arena Games」を8月に開催

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Googleには便利なツールがたくさんあるが、そのうちのひとつに「Google Alert」がある。

キーワードを設定しておくと、それにまつわる検索結果がメールで定期的に送られてくるというものだ。仕事関係のキーワードももちろんたくさん設定しているが、その中にしれっと「トライアスロン」も入れてある。

そうしたら今朝のメールでへえー、って記事が流れてきたので紹介したい。

こんな記事が流れてきた

www.cyclesports.jp

へえ、こんなのあるんだ、ググってみたら他のサイトにも同じ大会についての記事が掲載されているのを見つけた。

funq.jp

そもそもスーパーリーグトライアスロンってなんだ?

Zwiftは自分でも使っているからわかるんだけれど、勉強不足でスーパートライアスロンリーグというものをまったく知らなかった。

superleaguetriathlon.com

2017年にスタートしたトライアスロンレースシリーズ

スーパートライアスロンリーグ(以下、SLT)は、2017年に始動したトライアスロンレースシリーズで、さまざまな選手層に向けていろんなレースを開催している。SLTのチャンピオンシップレースで特徴的なのが、その大会のフォーマットだ。それぞれの種目の距離は

  • スイム 300m
  • バイク 4km
  • ラン 1.6km

と決まっているようだが、伝統的なスイム・バイク・ランの順番すら入れ替えて競技が行われるというところだ。

詳しいことが、

superleaguetriathlon.com

に書いてあったのでちょっと読んでみた。

レースは二日間に渡って行われ、初日の準決勝は上記の種目を二周(つまりスイムバイクランのあとにもう一度スイムバイクランをやる!)して、15名のファイナリストを選出する。

二日目の決勝は、

  • エンデューロ
  • トリプルミックス
  • イコライザー
  • エリミネーター

の4つのフォーマットのうちいずれかが選ばれる。そしてこのどれもがちょっと変態的だ。

エンデューロ

スイム300m、バイク4km、ラン1.6kmの三種目を、連続して三周する。

トリプルミックス

スイム300m、バイク4km、ラン1.6kmの三種目を、順番を入れ替えて3ステージ行う。ステージ間で若干の休憩あり。

  • ステージ1 スイムバイクラン
  • ステージ2 ランバイクスイム
  • ステージ3 バイクスイムラン 
イコライザー

ステージ1では各選手が単独走で(つまり、ドラフティングも他の選手についていったりのペーシングもなしで)スイムバイクランを走り、ステージ2ではそのタイムに基づいて時間差スタートでスイムバイクランを連続して二周する。

エリミネーター

スイム300m、バイク4km、ラン1.6kmの三種目を、休憩を挟んで三周する。

ちょっとなに言ってるかわからない

と思う人もいるかも知れないけど、私もそうだ。

距離が短いとはいえ2日に渡ってスイムバイクランを全部で5周する。しかも決勝では順番まで入れ替わったりする場合もあるし、4つのうちどれになるかもわからないらしい。他にもトップから90秒以上遅れると失格になったり、各種目の最下位の選手が失格になったりと、どんどん脱落していくような仕組みになっていたりする。

いったいどんな雰囲気なのか、YouTubeに動画があったので観てみた。昨年マルタで開催されたチャンピオンシップの女子決勝、イコライザーフォーマットのステージ2。ステージ1でトップだった日本の高橋侑子選手がトップでスタートしている!

www.youtube.com

それぞれの種目の距離が短いので観ていて飽きないし、会場でも画面の中でも観戦するのにとてもいいフォーマットなのかな、という印象。そしてどんどん失格者が出ていくのもスリリングでいい。ランの終盤に次のスイムに備えてスイムキャップとゴーグルを取り出して装着するなんていうのもこの大会特有のものだろう。とてもおもしろい。

しかし競技としてはとても過酷だと思う。ランで心拍がそれなりに上がった状態でまたスイムに入っていくなんて、怖くてとてもできない。そもそも出れないけど。

日本からはいまのところ参戦しているのは高橋侑子選手だけのようだ。日本ではまだまだSLTの知名度が低い(私が勉強不足で知らなかっただけ?)のだけど、日本人選手がもっと増えたら楽しいんじゃないかと思う。

SLT Arena Games ってどんなの?

さて、そのSLTが本来のレースではなくプールでのスイム、Zwiftでのバイクとランでレースを開催する、というのが SLT Arena Games だ。

f:id:jwatanabe:20200722100150p:plain

superleaguetriathlon.com

2020年8月23にオランダはロッテルダムで開催されるらしい。

スイムがプール、バイクとランがZwiftという以外はこれまでのSLTのフォーマットを踏襲して行われるらしい。Zwiftから提供される選手のリアルタイムなワット数、スピート、心拍数などのデータも中継で見ることができるらしい。

In a first for the sport, the SLT Arena Games will be an amalgamation of in real life and virtual racing and provide an immersive viewing experience that allows fans to get up close and personal with the best triathletes in the world and enjoy live power, speed and heart rate data from Zwift.

SLT Arena Games in Rotterdam 2020 » Super League Triathlon

これはなかなか面白いかもしれない。まるでゲームのようだ。

www.youtube.com

他にも知ってる選手いないかなーと思って観ていたら、以前話題になったブラウンリー選手の名前もある。

www.afpbb.com

観戦するトライアスロンレースとしてはとても面白そうなので、ネット中継を楽しみにしたいところだ。ちょっと前にスポーツイベントのオンライン化について書いたけど、

triathlogue.jp

ツール・ド・フランスもそうだけどIRONMAN VRやこのSLT Arena Games といったトライアスロンレースもこういったフォーマットが商業的にも成立するのであれば、我々にとっても観戦する楽しみが増えるのでいいなあと思う。

IRONMAN Triathlon は Rouvy と組み、SLT は Zwift と組んだ。さて、ITUはこういった動きをなにかしたりするのかな。あまり商業的な動きはしないのかもしれないけれど。