トランジションエリアはひとつとは限らない
以前別の記事で、トライアスロンのトランジションエリアのセッティングについて、私の場合こうしているよってのを書いた。
リンク先の記事では、エリアがひとつだけで、同じ場所でスイムからバイク、バイクからランへのトランジションを行う大会について書いている。ところが、大会によってはスイムからバイク、バイクからランへのトランジションを別の場所でやるものもある。私が参加したことのある大会では「アイアンマン70.3セントレア知多半島」がそうだ。
オリンピックディスタンスの大会であればコース自体をコンパクトにすることができるので、同じ場所でのトランジションが可能な事が多いのだろうが、距離の長い大会になるとコース設定の都合上、トランジションエリアを分けざるを得ないケースも多いのだろうと思う。
この記事では、トランジションエリアが2つの場合に準備やセッティングをどのようにしているかを、アイアンマン70.3セントレア知多半島を例にとって書いていきたい。同じような大会に出ようと考えている人たちの参考になればうれしい。
それぞれの種目で必要なもののおさらい
トライアスロンの三種目それぞれで必要な道具はどんな物があるか、前回の記事と同じ内容だがおさらいしておこう
三種目共通のもの
- トライアスロンウェア
- GPSウォッチ
- 心拍計
- ゼッケンベルト(スイム後に装着する人もいる)
スイム
- ウェットスーツ
- ゴーグル
- スイムキャップ
バイク
- バイク
- ヘルメット
- サングラス(ヘルメットにバイザーがついていれば不要)
- バイクシューズ
- ソックス(履かない人は不要)
ラン
- キャップ
- サングラス
- ランシューズ
- ソックス(履かない人は不要)
これらをそれぞれのトランジションエリアで替えられるよう、間違えないように準備できるようにしておきたい。間違えたらそこで終了の場合もあるからね。
トランジションバッグを受け取ったら準備開始
バッグを受け取ったら荷物の整理
大会前日に競技説明会とアスリートチェックインを済ませたら、いろいろと受け取ったものの中にふたつのトランジションエリアにそれぞれ荷物を預けるためのもの、それからスタート時に預けてゴール地点で受け取るものの3つのレースナンバーのついたトランジションバッグが入っているはずだ。それぞれに荷物を入れるために、いったんホテルの部屋に戻って、まず荷物の整理をしよう。まずはT2用のバッグの準備を
バイクからランに移行するT2で受け取るトランジションバッグは、レース前日のバイクチェックインの際に預けなければならないので、まずはT2用のトランジションバッグの準備からはじめよう。このT2バッグの中には、
- キャップ
- サングラス
- ランシューズ
- ソックス(履かない人は不要)
- T2で摂りたい、ランで持っていきたい補給食
を入れる。預けてしまったらもう取り返しがつかないので、決して忘れ物がないようにしよう。 準備ができたらT1の場所に移動して、バイクチェックインのあと、T2バッグを入れるコンビ*1があって、それぞれにレースナンバーが指定されているので自分のレースナンバーに対応したコンビにT2バッグを預けよう。
T1用のバッグに入れるもの
T1用のバッグではスイムからバイクに移行するのに必要なものを入れる。
これは当日の朝スタート前にスイムから上がってきた砂浜に設置されたテントに預けるので、ゆっくり準備ができる。
- ヘルメット
- サングラス(ヘルメットにバイザーがついていれば不要)
- バイクシューズ
- ソックス(履かない人は不要)
- ボトル
- バイクに載せたい、あるいはT1で摂りたい補給食
ボトルや補給食は前日からバイクに付けておくことは禁じられているので、T1バッグの中に入れておく。
この大会のT1にかけられているバイクはこのようにどれもなにもついていない。
当日会場に着いたら、
こんなテントが砂浜に設置されているのでそこに自分でバッグをかける。
レーンごとにレースナンバーの末尾が指定されているので、該当するレーンで自分のレースナンバーを探して、フックにかけるだけだ。これは違う年のものなのでバッグの色が違うが、
こんな感じでS字フックにかけていく。
ゴールで受け取るためのトランジションバッグにはなにを入れる?
さて残りひとつのトランジションバッグは、スタート時に預けてゴールで受け取るものだ。この中には、スタート時に必要だけれどもスタートまでは身に付けないものをまず入れておこう。
- ウェットスーツ
- スイムゴーグル
- スイムキャップ(大会支給のもの)
- ゼッケンベルト
こんなところだろうか。あとは、
- スタート前に摂っておきたい補給食やドリンク
- タオル類
- ビーチサンダルを入れるビニール袋
- 財布(ゴール地点で食事したりするのに最小限の現金のみ)
などがあるといいだろう。財布は書くかどうか迷ったが、一人で参加していて現金がなければゴール地点で食事もできなければビールも飲めない。
スタート地点についたら必要なものをすべて身につけて、iPhoneなど持っていけないものをこのバッグに入れ、昨日と同じようにゴール地点に運んでくれるコンビが並んでいるので自分のレースナンバーに対応したコンビにバッグを放り込んでしまおう。
あとはレースに集中してゴールを目指すだけだ。
ゴール後には指定した返却場所にT1で置いてきたバッグとT2で置いてきたバイクとバッグが全部まとめられて返却される。
体はめっちゃ疲れているが、これを形付けるまでがトライアスロンだと思っている。この話もそのうち書こう…。
準備は念入りに、ヌケモレのないように!
安っぽい経営コンサルタントみたいなセリフだが、準備する物が多かったり、必要に応じて分類したり、手順がいろいろあったりするので入念に準備するに越したことはない。決して安くはない参加費を払い、飛行機や鉄道で遠征してホテル代も払っているのだから、思いっきりレースを楽しめるようにしたいではないか!
遠征時に忘れ物をしないためにチェックリストを作ろう!という記事も以前書いてあるので、そちらもあわせて読んでいただければ大丈夫ではないかと思う。
*1:って通じるのかな…。荷物を入れる台車の着いたカゴのこと。