そもそもなぜトライアスロンをはじめたのか、という話は実はとても長くなる。だって3種目あるからそれぞれにはじめたきっかけがあるから。というわけでまずはマラソンにハマったきっかけから書いていく。
はじまりは突然の禁煙から
学生時代の運動経験はまったくと言っていいほどない
もともと中学高校と運動部の経験もなく、そのあともスポーツとの縁はまったくと言っていいほどなかった。35歳くらいまでは喫煙者だったし、走るなんてとてもじゃないけど一生やる気になるはずがないと思っていたくらい。
14年ほど前のある日、ある友人がブログでこの本を読んでタバコをやめた! と書いていた。
えええほんとかねえ、と思いつつ、そのままポチって数日後に自宅に本が届き、タバコを吸いながら読んでたら(だって吸いながら読めって書いてあるんだもん)あら不思議、本当にやめることに。この話をすると「いったいどんな事が書いてあるのか」を聞いてくる人が多いんだけど、10年以上前に読んだ本の中身なんてもうほとんど忘れているし、本人が読んでみないことには意味がないので答えようがない。なので、気になった人はポチッて読んでみて。ただ言えるのは、私は今まで禁煙に成功している。むしろ大の嫌煙家になってしまったくらいだ。
体重の増加とジム通い
で、タバコをやめると太る、というのはよくある話で、ご他聞に漏れずそれまでは55kg(身長0cmでこれはけっこう細い)しかなかった体重が、禁煙してひと月あまりで一気に65kgにまで増えてしまった。食べる量がけっこう増えてたんだろうなあ。これはいかん、というわけで会社で契約していた近所のジムに通いはじめていくつかのスタジオプログラムに参加したりして少しづつ運動する習慣をつけていったのだけど、トレッドミルで走るのだけはやっぱり抵抗があってぜんぜんやらなかった。
身に覚えのない大会エントリー
そして2008年の夏のある日、自宅でパソコンを弄りながら飲み過ぎて、翌朝起きてメールをチェックすると「札幌マラソン10kmの部、エントリー完了しました」という見に覚えのないメールがきている。なんだこれはと思い妻に話すと「なんか盛り上がってたよ」という。よく読むとすでにクレジットカードの決済も終わっていた。
エントリーしてしまったものは仕方がない、ということですぐにジムのトレッドミルで10km走ってみたら、やっぱりとってもしんどいものの最後まで走りきれてしまった。禁煙してしばらく経っていたし、ジムのスタジオプログラムを続けていたことでそれなりに心肺能力も向上していたのかもしれない。
それならば、ということでラン用のシューズを買って実際に外を走って練習してみると、ここでトレッドミルと実走の違いを思い知ることになる。それでも10月の本番に向けてそれなりに練習は続けていった。
はじめての快感
迎えた本番。会場は真駒内の屋外競技場。
初めてのマラソン大会で気分も高揚していたのかペースもいつもよりも早かったのだけど、後半には同じ距離に参加していた鈴木宗男さんにも抜かれ
「ああそういえばマラソンの本を出しておられたなあこの方は…」なんて思い出しながら、ゴール地点の真駒内屋外競技場に入っていくと、周囲のアリーナ席にそこそこ人がいてトラックを走る選手を応援している。トラックを半周していよいよ最後のゴールストレートに入ると、両脇にたくさんの人がいてゴール直前のランナたちに向けてものすごい声援。もちろんみんなそれぞれ家族や知り合いを応援しているのだけど、気分的にはみんな私の応援をしてくれているような錯覚。思えば大人になってから沢山の人に応援の声をこんなにかけてもらうなんてことはなかったなあと思うと、とたんにこれがとても気持ちよくなってしまった。
初めての10kmレースはとても体力的にはしんどかったし、走りはじめてからゴール直前まではもう二度とやらないぞ!と思っていたのだけど、最後の応援が快感になってしまい、終わってすぐに「次はどの大会に出てみようかな」って考えていた。が、残念ながら10月の札幌マラソンでだいたい札幌のマラソンシーズンは終りを迎えるのであるw
結果、そこは沼だった
そして翌年の4月には伊達ハーフマラソン、5月には豊平川マラソンでハーフ。7月には豊平川市民マラソンでフルマラソン初参加、10月には北海道マラソン(フル)と、やたら大会への参加を重ねるくらいにハマってしまったのであった。ちなみにいまだに10kmベストタイムはこの2008年の札幌マラソン、フルマラソンのは2009年の北海道マラソンのものを更新できていない。練習しないから…w